いつかきっと願いは叶う
- DATE : 2012.02.11
- CATEGORY : column
動物とかの模様や形ってなんかそれなりに意味があったりするじゃないですか。なんかこう、それぞれの環境とか目的に合ったカラダになってる。
例えば、アリクイだったら蟻塚をほじくるために舌が細長くなってたり、ナナフシは敵に見つかりにくいように全身が葉や枝にそっくりだったり。人間から見るとおかしな模様や不思議な形だけど、それが獲物を捕まえたりおびき寄せたり、あるいは逆に敵から身を守ることなんかの役に立っている。
少し前に、野生動物のドキュメンタリー番組でシマウマ特集をしてたんだけど、あのー、シマウマの模様ってすごいじゃないですか。すごく個性的で目立つしなんかめちゃくちゃ不自然じゃないですか。人間が手を加えた感がすごいですよね。でも、もちろんそうじゃない。もとからああいう模様で自然界に存在してたんです。
じゃあ、なんであんな模様をしてるかというと、それにはちゃんと意味があってですね、あの、シマウマって群れで行動するでしょ。で、みんなで草とか食ってるときライオンとかに狙われるんですよ。もう水飲み場の周りとかライオンに待ち伏せされたりしてる。
そういう時にですね、あの白黒のシマ模様で群れてると個体の輪郭をぼかすことができるんだって。こう、どこまでが手前のシマウマでどこからが奥のシマウマでとかがごちゃごちゃになって、ライオンが狙いを定めにくくなるということらしいです。シマウマすごい!みんなで個性的な格好をすることで逆に個々をぼかしてる!風刺がきいてる!
でも、いつも思うんだけど、こういうのってすごく不思議ですよね。シマウマの祖先的な動物が、「最近おれらライオンに食われすぎじゃね?やばくね?滅びるくね?」って思っていろいろ考えて、「あ、そうだ、シマシマになったら輪郭ぼけてライオン戸惑うんじゃね?眼精疲労とかにさせて逆にライオン倒せるんじゃね?」って思ったわけでしょ、たぶん。
で、まあ他のやつらも「それいいね!」みたいになって盛り上がった。まあ、そこまではなんとなく想像できるんだけど、その次が分からない。いい案を思いつきました、みんな賛成しました。……で、その次どうするんですか?
そこがすごく不思議なんですよね。「シマシマになったらライオンに襲われにくくなるからシマシマになりたいなー」って思ったらシマシマになれるの?思った者勝ちなの?なんか申請とかするの?
しかも、これって思いついてから何千年もかけて進化するわけですよね。サンプルとかも見ずに。何千年も願い続けていざ進化したらなんか思ったよりも役に立たなかったとか、むしろ仇になって絶滅したとかないのかな。海中に棲むの前提で進化したら、陸地になってて絶滅したとか。生まれてすぐ頭が角だらけになるように進化したら、母乳飲むとき母親に刺さりまくって絶滅しちゃったとか。
生き延びてるやつでも、なんかイメージしてたのと違ったっていうのは絶対あると思う。
キリンの角みたいなやつなんて絶対あんなつもりじゃなかったと思う。本当はあれで木の上にいるサルとか突き刺すつもりだったんだよ。それがいざ進化してみたら思いのほか攻撃力なくて仕方なく葉っぱ食ってるんだ。苦いけど我慢して食ってるんだ。たぶん何回かサルに角ぶつけようとしたけど、逆に頭の上に乗られて操縦席ごっこみたいなことされたはずだ。で、それを振り落とすために首振り回してたらあんなに伸びちゃったんだ、絶対そうだ。
あと、ダチョウも絶対ミスってるわ。鳥なんだからもともとは絶対飛べたはずだし、飛ぶ能力は残したまま速く走るつもりだったと思うわ。飛ぶのやめて走るとかありえないもの。速さにこだわったブブカが棒持たずに助走してるようなもんでしょ、よくわからないけど。とにかくまあ、自分は鳥だから飛べるのは標準装備だと思ってたダチョウが、「速く走りたい」とだけ願ってたら、なんか役所仕事で「飛ぶ機能そのままで」って願ってないからダメー、ってなったんだろうね。で、進化したての頃は今まで通り飛べるもんだと思って崖とかから飛び降りまくって危うく絶滅しかけて、なんかそういうストレスとかで頭あんなパッサパサになったんだろ、きっと。
あと、カニはたぶんなんかゴキゲンに暮らしたいとか思ってたらピースしかできなくなったんだろ。アホだな。
人間も子孫たちのために、貧困と戦争のない世界を築く能力が人間に備わることを願い続けましょう。
2度と父がこれからもずっと毎日のように母の大切な物を捨てたり片付けたり大威張りしながら母のことを泣かせたりしないように、私の部屋も2度と入らないように、あれ捨てろこれ捨てろと絶対言わないように絶対禁止して下さい