チキンレース

  • DATE : 2008.08.11
  • CATEGORY : column

あの、昨日ですね、コンタクトレンズを買いに行ったんですよ。そうしたらですね、コンタクトレンズ屋に附属してる眼科が変わってたんですよ。変わったつっても、同じスペース使ってるし、待合室とかも一緒だから、そんなに気にはならなかったんですけどね。院長が真っ黄っ黄のポロシャツだったのはイラッとしたくらいで。

で、まあ、最初に視力測るじゃないですか、毎回。なんか上とか右とか言って、だんだんパックマンが小さくなっていって、最後は「う、ぐ、うう、し、し、下、、」「はい、結構です」つって合ってたのかどうかすごい気になるやつね。

この測定方法、ほとんどのとこで採用されてると思うんですけど結構アナログですよね。さんざん機械で目の中のぞいといて、視力はしゃもじとパックマンで測る。

でもここの眼科は違う。なんせ出来たばっかりですからね。待合室の貼紙とかポスター見てると、「こんな機械あるよ~」「こんなことできるよ~」ってアピってますから。だいぶ期待できる。他店との差別化の重要さは医院といえども例外じゃ無いですからね。

で、まあ視力測定するからって部屋に通されて、座らされたんですけど、前の眼科の時と同じ部屋で同じ椅子、同じ景色、同じにおい、違うのは院長のポロシャツが真っ黄っ黄。

そして、もちろん測り方も違いますよ。差別化はかりますよ。

まずね、部屋の隅にパックマン1個だけ書いたA4くらいの紙を持った女の子が立ってるんですよ。で「メガネ外してくださーい」って言われて、まさかと思ったんですが、そのパックウーマンが紙を胸の位置に構えて近づいてくる。「見えたら言ってくださいね~」つって。ぐんぐん来る。裸眼だから全然見えない。答えても外れてたら止まってくれないの。座ってるとこまで、あと3歩ぐらいのとこでやっと見えた。

み、み、み、右~!!

「はい、0.02ですね」

・・・・・・

何このチキンレース感覚の視力測定。何してくれてんの。どうやったら今ので小数点第二位までわかんの。ほんとに毎回これやってんの。てかアイシティはこの事知ってんの。すぐとなりの部屋でこんな茶番が繰り広げられてることをアイシティは知ってんの。

で、まあ、思ったんですけど、やっぱり医療技術が発達する過程ではいろんな段階があったはずなんですよ。

「え?さっきのおばちゃん?まあ、ここまで歩いてこれたんやから0.8はあるやろ。」
「あー、あのおっさんはさっき看板の間違い指摘してきたから1.2や。あんなもん普通見えへんもん。」
「え?あの兄ちゃん?あれもたぶん看板の間違い気づいてるやろ、気ぃ小さいから言ってこーへんだけやろ。1.2や。あ、気ぃ小さい分1.0にしとこか。」
「うーん、あいつは膝すりむいてるから0.1やな、どんくさい。あと顔色悪いからガンやな。ガンって書いとけ。え?そんなん分かるのかって?なんせガン科やからな。ガハハハハ。」

みたいな時期もあったでしょ、たぶん。


コメントする




PAGE TOP