酔えば酔うほど嫌われる
- DATE : 2013.03.15
- CATEGORY : column
なぜ飲み会に初対面の人がいると憂鬱になるのかちょっと考えてみた。
いや、なんか2週間くらい前にTwitterの知り合いに「今度だれだれと飲むけどくる?」みたいなこと言われて、ああ、いつもの見知ったメンバー5人くらいで飲むのかな、って思ったから行くって返事したんですよ。で、なんかさっき店と時間が決まったって連絡がきてメンバー聞いたらひとり会ったことない人がいた。いや、まあ、おれ含めて5人の飲み会でひとり知らない人がいるくらい、普通に考えたらどうってことないじゃないですか。おれもそう思うんですよ。自分でもそれを聞くまでは、もし知らない人がいても別に問題ないと思ってたんですよ。だから別に「知らない人は呼ばないで」とかも言わなかったし。でも、なんか直前に知らない人が来るってわかったらなんかもう胸が苦しくなってきて、すごい憂鬱な気分になってきた。
で、これってなんなのかな、なんでいつもこんな風になるのかなって考えたらですね、なんかちょっと理由が分かった気がする。
あのー、おれですね、飲み会に行くと、めちゃくちゃ喋るか、スケキヨみたいな顔で壁のメニューずっと読んでるかどっちかなんですよ。で、まあ前者の場合はすごく楽しんでるとき、後者の場合はあまり楽しめてないとき、なわけですよ。で、何度も会ったことがある人たちと飲むときはたいてい前者のめちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。何度も会ったことがある人と飲むのは楽しいからめちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。そこに初対面の人が数人いたとしても、最初は少しおとなしいけど最終的にはめちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。頭に矢とか突き刺さってて血とか出てて意識朦朧としてても、最終的にはめちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。いい歳して仕事もせずにヘラヘラして未来真っ暗だけど、最終的にはめちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。
で、じゃあ、どういうときにスケキヨみたいになるかっていうことなんですけど、それはあの、さっきも言ったように、楽しくないときなわけですよ。で、どういうときが楽しくないかというと、その初対面の人が苦手なタイプの人だったとき、ですよね。
ここまでは今まででもわかってたんですよ。自分は心が狭いから、苦手な人がいるとすぐスケキヨみたいになるっていうのはわかってた。でも実際ですね、最近はそういうことってほとんどないんですよ。ほとんどスケキヨにはならない。というのも、誘ってくれる人たちがおれの心の狭さをわかってくれてるみたいで、おれがスケキヨになりそうな飲み会にはおれを呼ばないし、おれが行くときにはおれがスケキヨになりそうな人を呼ばないようにしてくれてる。つまり今回も、おれを呼んでくれたってことはイコールその人はおれをスケキヨにさせない人ってことなんですよ。これはもう絶対そうだってわかってるんですよ。
じゃあ、なんでこんなに憂鬱になるのか。なんで良い人だってわかってるのに行くのが億劫なのか。何度も会ったことがある人に初対面の良い人をくわえて飲んだらもっと楽しいに決まってるのに。
何度も会ったことがある人とお酒を飲んでる。そこに初対面の人がいる。その人もすごく良い人。最高に楽しい。めちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。初対面の人に迷惑かける。初対面の人良い人だから怒らない。おれ迷惑かけてることに気付かない。最高に楽しい。めちゃくちゃ喋るパターンのやつになる。初対面の人おれのこと嫌いになるパターンのやつになる。っていう流れのパターンのやつになる。
そうなんです。この流れのパターンのやつになって嫌われるって分かっていながら、それを避けられないのがつらいんですね。嫌われるために人と出会うのがつらいんですね。
じゃあ嫌われないようにおとなしくしてればいいじゃないかってことなんですけど、お酒を飲んで楽しくなるとどうしてもめちゃくちゃ喋るパターンのやつになっちゃう。めちゃくちゃ喋るパターンのやつにならないのは、楽しくない場合、その人のことが嫌いな場合なんですよ。
つまりですね、飲み会に行くと、嫌うか嫌われるかの二択しかないんですよ。楽しいと嫌われる、楽しくないと嫌う、このどっちかしかない。楽しいけど嫌われない、っていう選択肢がない。これはもう、楽しかった飲み会ほど次から呼んでもらえない、っていうデータが出てるんで間違いない。酔えば酔うほど嫌われる、酔嫌の使い手なんです。
でも、ここでちょっと気になるのが、何度も会ってる人たちも何人かはいるっていう事実なんですよ。おれがめちゃくちゃ喋るパターンのやつになってもまた誘ってくれる人たちがいる。これはなぜなのか。もしかしたらここに嫌われないですむヒントが隠されてるかもしれない、と思って考えたらですね、何度も会ってる人たちにはある共通点がありました。
それはですね、全員おれのことを馬鹿にしてる、ということです。おれの心の狭さ、性格の悪さ、友達のいなさ、人としてのクズさ、顔の気持ち悪さ、服のダサさ、足の臭さ、未来の真っ暗さ、すべてを馬鹿にしきってる人たちなんです。嫌う気持ちを馬鹿にする気持ちが上回ってる人たちなんです。
おれが嫌われないためには、馬鹿にされるしかない。馬鹿にされてるうちは、そこまで嫌われずにすむ。よし、もうしばらく無職のままヘラヘラしとこう。
ところのすけさんって、私の好きな人と似てるかもしれないなー、って感じたのでコメント残しますね。
その人は、確かにそれほどの見た目じゃないです(ところのすけさんの実際は知りませんが)。自分を気持ち悪いって思われるのを異常にき気にしていて、酔うとよくしゃべるし面白いのに次の日になると喋りすぎて嫌われたんじゃないかとか、全然印象の悪い人じゃないのに、人見知りでまさに「嫌われるために出会いたくない」ひと。でも、私はその人がとても優くて面白くてあったかい人だと知ってしまったから、本当に大好きなんですよ。傷ついて欲しくないし、笑っていて欲しい。いつもそう思って見ています。付き合いたいなぁとおもうけど、その人のテンポもあるから急がないぞ、って。
やたのぼちゃんに夢中なところのすけさんのブログも楽しみにしています。では( ´ ▽ ` )ノ